内部告発 サラリーマンのごみ箱メールマガジン 編集後記  

2005年08月20日

JA不正融資

なぜ22億円もの不正融資に誰も気づかなかったのか−−。JAテラル越前(本所・大野市中挟1丁目)の下庄支所次長(55)による不正融資が明らかになった19日、斎藤貞夫組合長らは本所で記者会見を開き、監査体制の不備を認めて謝罪した。約22億円の回収見込みについては「わからない」と言葉を濁した。
7月から調査

 JAの説明によると、発覚の発端は7月から始めた内部調査。下庄支所の融資件数が1日あたり6、7件と多いことから、8月9日に調査担当者が次長に確認したところ、不正を認めたという。

 同JAでは通常、融資を申し込む組合員は、担保としてJAに開設している定期預金の証書や借り入れ申入書などの必要書類を提出。これをもとに職員が端末で実行票を作成し、支所長が決裁したうえで、貸付金を組合員の普通口座に振り込んだり、現金を手渡したりしている。

 しかし、この次長は実在しない組合員の名前で書類を偽造し、架空名義で開いた口座に振り込むなどしていたという。支所長は書類の中身に目を通さず、決裁していたため、不正に気づかなかったという。

巨額の不正融資が発覚したJAテラル越前
=いずれも大野市中挟1丁目で

金は1組合員へ?

 同JAの事情聴取に対し、次長は約22億円の不正融資を認めたうえで、大野市在住の組合員の名前を挙げ、「金はすべてこの組合員に渡った。不正融資はこの組合員から持ちかけられた。自分自身は着服していない」などと説明。しかし、不正に手を染めた理由などは話していないという。

 金が渡ったとされる組合員について、JA側は「次長とどういう間柄なのかは把握していない。司直の手にゆだねるつもりなので接触はしていない」としている。

監査免れる

 斎藤組合長らは、99年に始まった不正が長期間発見できなかった理由として、県やJAの監査を年数回実施しているが、監査日が予告されていたため、次長が、別の借入金で融資を償還するなどの隠蔽(いんぺい)工作をしていた▽次長は95年以来配置換えもなく、支所の融資事務を事実上1人でこなしていた−−などと説明。内部監査の強化や人事異動の活性化などに取り組む考えを示した。

 同JAは20日午後2時から本所で、同日午後7時から勝山市滝波町の勝山ふれあいセンターで、組合員への説明会を開く予定。今後、裁判などを通じ約22億円の回収を目指す方針だという。



JA中央会長「未然防止の指導を強化」

 JA県中央会の池端昭夫会長は「県内JAにおいて、想像を超える金額の不祥事が発生したことは、誠に遺憾かつ残念なことであり、組合員、地域の利用者の皆様には申し訳なく思っている。本会としては全JAに対し、手形貸付金の内容の緊急点検の実施を指導した。今後、一斉点検の実施など不祥事の未然防止の指導を強化する」とする談話を発表した。
posted by リーマン at 11:37| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 賃金(給与) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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