内部告発 サラリーマンのごみ箱メールマガジン 編集後記  

2005年03月29日

海外臓器移植の一体を暴く

中国で腎移植男性に聞く 自己責任で決断 長い闘病、限界

 「今の日本の法律や移植システムに殺されるのは納得できない。だから自己責任で決断した」。中国・広州市の「クリフォード病院」が日本の患者への腎臓移植に向けた窓口開設を計画している問題で、昨年夏に中国に渡り、この病院で移植を受けた40歳代の男性が産経新聞の取材に応じ、心情を語った。死刑囚の人権問題を指摘する声もあるが、5年間ドナーを待ち続け、体力の限界で下した決断だったという。一問一答は次の通り。

 −−いつクリフォード病院で移植を受けたのか

 「仕事を片付けて昨年7月に中国に渡り、8月に手術を受けた」

 −−どうやってクリフォード病院を知ったのか

 「クリフォード病院の日本支部設立を推し進めている日本クリニックが作ったパンフレットで知った」

 −−死刑囚を臓器提供者にする「死刑囚ドナー」をどう思うか

 「クリフォード病院は、腎臓を提供してくれたドナーについては一切、答えない。だから死刑囚かどうかは分からない。だが、中国の法律で裏付けられたドナーであることは間違いない」

 −−死刑囚の人権問題を主張する声もあるが

 「中国の法律に抵触する行為ではないので、日本人や日本の政府がとやかく言う問題ではないと思う」 

 −−それでもかなりの決断がいったでしょう

 「5年間、ドナーを待った末の決断だった。ただ、ひたすらドナーを待つより、一度にきっちりと決めた方がいいと考えた。その国の法律に違反してまで腎臓の提供は受けたくはないが、違反でなければ、自己責任でやればいい」

 −−5年間の透析生活も大変だったでしょう

 「長い透析生活で、精神的にも肉体的にも限界に来ていた。もし、半年か1年、移植が延びていたら、透析の合併症で移植手術に耐えられない体になっていた。そうなっても、国は面倒をみてくれない。この気持ちは私のような病気(慢性腎不全)になった人でなくては分からない」

 −−日本の臓器移植法や移植システムについてはどう思うか

 「はっきり言って、今の移植法は私たち患者を守ってはくれない。このままでは週4、5回、1日4時間も人工腎臓(透析装置)につながれる患者を増やすだけだ。倫理観がどうのこうのと言っても始まらない」

 −−かなりの費用がかかったようですが

 「治療行為やその他の費用として支払った。お金を出したからと言って臓器売買には当たらないし、その意識も全くない」

 −−クリフォード病院を選んだ理由は

 「腎移植にかなりの経験のある医者がいたし、病院のセキュリティーもしっかりしていたので」

 −−移植はどのように進められたのか

 「透析の合併症を改善しないと手術できないと言われ、入院してから移植するまでは、肺や心臓の精密検査を行い、肺結核とがんも徹底的に調べた。同時に中薬(中国伝来の薬)で体質を改善し、体力も付けた」

 −−どのくらいでドナーが現れたのか

 「2週間経過した時点で、一度、ドナー情報があったが、適合性の問題からパス。その1週間後、適合率90%のドナーが現れ、移植手術に踏み切った。最初に3週間かかると説明された通りになった。クリフォード病院は、腎臓が回ってくる優先順位が高い」

 −−移植を受けた感想は

 「尿が出る喜びを知った。人生観も変わった」



 ■「日本クリニック」 中国系米国人によって1992年に米国で設立された。米国内に日本人向けの8カ所の診療所(シカゴ、アトランタ、サンディエゴなど)を持ち、独立採算経営のもとに医療ネットワークを結んでいる。総スタッフ50人(うち医師20人)で、日本人、あるいは日本語が話せる米国人や中国人らが医師として勤務する。

【2005/03/27 東京朝刊から】

posted by リーマン at 00:14| 滋賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 地方行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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